路上観察学会小倉支部 a File of the ROJOH KANSATSU

井戸やポンプの世界も奥が深い

最近、色々な方のブログをよく見させて頂いていますが、「手押しポンプ」や「井戸」に関するものも多く、この世界も深いと感心していました。

手押しポンプの中で、時に人気があるのが「津田式ケーボー号」と言われるポンプです。
この「津田式ケーボー号」ですが、昭和16年(1941年)に商工大臣から国産一級品との認定を受け、日本国内はもちろん、台湾や朝鮮半島にも輸出され各地で大活躍しました。現役のものは少なくなってきているようですが、崇高の「津田式ケーボー号」など言われて、手押しポンプ・井戸ファンの間では人気があるポンプのようです。


もう小倉にはないだろうと思っていたのですが、偶然、既に原形を留めていませんでしたが「津田式ケーボー号」を見つけることができました。採集地は小倉北区船頭町です。釣り堀・食事処海老祭りの専用駐車場にそれは残っていました。さっそく観察してみましょう。

ケーボー号1

駐車場の南端にポツンと、この手押しポンプ「津田式ケーボー号」はあります。これだけを見てもなんだかよくわかりません。ピストンを動かすハンドルや、水の吐き出し口は壊れてしまっているようです。
このポンプの特徴は、密閉された構造になっているため、くみ上げられた水がそのままポンプを押し上げる力によって押し出される仕組みになっています。口の先に浄水器を取り付けたり、ホースをつけて水を散水したりすることができるようになっています。そのため防火用としても普及したようです。


参考までに現役の「津田式ケーボー号」の写真を観察してみましょう。

ケーボー2号


左側にハンドル、右側に送水用の部品があります。商標は「ひし形の中に大臣」その下の「ケーボー号」その下に「津田式の会社名」が確認できます。
船頭町の物件とくらべて観察してみましょう。

ケーボー号

現役の物件と商標等は全く同一です。

この船頭町の「津田式ケーボー号」いつからあるのでしょうか。戦前・戦中は圧力がかかるという特徴のため、防火・消防用に各地に備えられていたとの話を聞きましたが、ここは民有地の敷地内のため、家庭用と考えるべきでしょう。しかし、この場所が紫川の河口部に立地しているため、潮の満ち引きで常に海水の影響を受けていたと考えられますので、飲料用ではなかったと思われます。

手押しポンプ「津田式ポンプ」は、大正9年(1920年)津田喜次郎によって考案され、津田式ポンプ製作所を創業しましたが、残念ながら昭和45年(1970年)株式会社津田式ポンプ製作所は倒産しました。津田氏の長女と女婿が商標、意匠を継承する形で、興陽産業製作所を創業、現在も操業中とのことです。


若松区本町の商店街には、興陽産業製作所のポンプがあり、現在も地域に人の利用されているようです。一度見に行ってみたいものです。また、ママチャリで。。。




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