路上観察学会小倉支部 a File of the ROJOH KANSATSU

支部長のひとりごと

このブログを書き始めて2か月が過ぎようとしている。この間、皆さんからの数件のご投稿もいただき、この場を借りて厚くお礼申しあげます。赤鞄と二人でまちなかを歩きまわり、一つ一つ見つけていった物件であり、支部長としてはどの物件も愛着がある物件ばかりです。


常に移り変わっていくのが、まちの力なのでありましょう。改めてまちは変わり続けていくのだと、そのまちの息吹を改めて感じてしまった2ヶ月でした。
今まで紹介してきた物件のなかで、もう見ることのできない物件もあります。まちの移り変わりの中で切り取られた断片、これが我々の観察していくもなのでしょう。我々が切り取った断片の一つが、もし、皆様方にとっての記憶の一片となるのであれば、とっても幸いです。

まちを歩いてみると、色々な物に遭遇します。その時は、至極まじめにやっていても、時が過ぎてしまったり、周りが変わってしまったために普通でなくなってしまうことがあります。この一瞬が、物件になるときかもしれません。また、本来の用途から別の用途に変わっていく物件もあるかもしれません。


路上観察学の一人の探究者として、常に次の言葉を胸に活動を続けていきたいと考えています。

~芸術には作者がいて、その思いや美意識が詰まっていることになっているので、作品と呼ばれ鑑賞される。一方路上観察学は、対象が役に立たない階段や、電信柱、張り紙などで思想も心も詰まっていない無意図なものであり、これは物件と呼ぶしかない。こうした物件は、鑑賞ではなく観察するものだ。観察という行為には「夏休みの宿題・朝顔のの観察」でわかるように科学性がある。現代の先端科学などではない子供の科学性が漂っている~


今回は、時代の変遷により本来の用途としては見捨てられながら、現実的に、防災上もしくは経済上残さざるを得なかった物件を番外編として紹介をしたいと思います。
八幡東区の純粋階段です。

前田

下富野の純粋階段で説明したように、『純粋階段』とは「純粋な昇降運動を強制し、それ以外の何の見返りも期待できない階段」と定義されています。この物件もこの定義そのものです。

JR八幡駅から西側100m位にある鹿児島本線のアンダーパスの横にあります。幅は2m近くあり、高さも7~8m近くあるのではないでしょうか。かなり大規模な『純粋階段』です。それでは支部長も「純粋な昇降運動」を行い、最頂部の観察をすることにしてみます。皆様も、ご一緒に観察してください。

八幡駅前

最頂部は、がっちりとフェンスで遮断されています。もちろんフェンスの出入り口などもなく、これ以上の人の出入りを完全に遮断しています。また、フェンスの向こう側は藪状態で植物が生い茂っています。グループ写真を撮るときにはちょうど良い階段かもしれませんが、なぜ登り口で立ち入り禁止にしないのでしょうか。その上手すりは結構ペンキを塗り直している痕があったりして。何か訳があるのかもしれません。


先ほどお話ししたとおり、この階段もはっきりとした用途があって造られたのでしょうが、その用途を終え次に移り変わる一断面として、今、我々の目の前にあることはお分かりいただけると思います。


この一瞬を知っていたからといって、別に将来とんでもない幸運にあうと言うこともないと思いますが、こう言う風景があったことを知っていてもいいかもしれないし~と思う支部長のひとりごとでした。



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