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路上観察学会小倉支部 a File of the ROJOH KANSATSU

壺中庭園(こちゅうていえん)

以前、報告した阿部定物件に、以下のような文章があったのをご記憶されていますか?

~「ここに植物でも生えて来たら、「阿部定物件」でありながら「京都の壺庭」ということになってしまう。※「京都の壺庭」については今後の採集時に記述することにしよう。」~

このアンダーラインの部分「京都の庭」は「京都の庭」の間違いではないかとのご指摘を受けましたので、今回、この物件を皆さんで観察することにしました。小倉北区砂津の西鉄バスの定期売場のすく横で採集した物件です。



まず「坪庭」ですが、これは建物と建物との間や敷地の一部にあり、塀や垣根で囲まれた小さな庭の事を言います。建物の内部に光や風を採り入れるために造る事が多く見られます。これに対しての「壺庭」ですが、まずは次の写真を観察しながら、説明しましょう。
写真のの部分に注意しながら観察してみてください。

tsuboniwa

コンクリートの部分にポールを入れていた穴があるのがわかりますか?ちょっと見えにくいので近くに寄ってみましょう。

壺庭

本来、新しくガードパイプを新設したのであれば、これまであったポールの穴はコンクリートで埋める等、補修すべきところですが、これを放置したため、そこへ土や砂がたまり、草が芽を出してきて、まるで小さな庭のような感じになってきているわけです。

いわば超坪庭というわけですが、なぜこれが「壺庭」と命名されたかというと、もともと小さなの庭を意味する「坪庭」の「坪」が「壺」を連想させ『壺中天』という『壺の中の宇宙のイメージ』を惹起するに至り、このような物件を「壺庭」と命名されたそうです。

ただし、「壺庭」はあくまでも、人の手が及んでいないことが条件とされています。
この命名者は、路上観察学会の創立メンバーのお一人である、東京大学名誉教授の藤森照信さんといわれております。



コンクリートの表面にポツンと残った穴から、わずか直径数センチの自然が見えている。自然の小宇宙。


実に味わい深い物件でありました。






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