路上観察学会小倉支部 a File of the ROJOH KANSATSU

盆地のまちに職人魂を見た

 昨年、秋に西都城駅の改修工事も終わり見違えるようにきれいになりました。以前は壁が汚れてしまってグレー、一色でしたが白と黒に塗ら分けて、駅名と都城島津家の家紋〇に十の字が金色でくっきりと描かれて素敵な駅に大変身しました。また、この駅の1番線ホームからは旧都城市民会館を望むことができます。

西都城駅

 昭和54年に都城の市街地区間が高架化されて現在は高架駅になっています。昭和62年の志布志線の廃止までは、日豊線と志布志線の接続駅でしたので大隅半島への入り口として賑わいがあったみたいです。
 支部長の住んでいるまちは海のない盆地のまちなので、昔は志布志線を利用して届く海産物はとても大切な存在でした。お年寄りの話を聞くと、新鮮な魚を携え、市営市場やリヤカーで魚を売っていた様子を懐かしそうに話をしていただいたこともありました。
 現在も特急停車駅ですが、残念ながら乗降客数は400人くらいだそうです。ですから、駅員さんも午前6:30~午後8:00までしかいません、それ以外は無人駅になってしまいます。

動輪

 駅前広場には、昭和48年に開催さた宮崎植樹祭に際して、昭和天皇のお召列車を務めた蒸気機関車C57117(通称 シゴナナ)の動輪とプレートが記念として飾られています。

銘板

 今回の物件は、この動輪ではありませんこの駅前広場に面した建物にあるのです。窓などにカッティングシートであるものを除いて壁に文字やマークを入れる場合は、板金加工やアクリル板で文字を浮かせる場合が大半ですよね、西都城駅の駅名看板を見てみましょう。

西都城駅看板

 ご覧いただいた通り文字と、都城島津家の家紋を立体的に加工されていることが分かりますよね。では本日の物件ですが、この立体的な加工が、板金やアクリル板ではないのです。早速見てみましょう。

楠原商店全景

 楠原商店さんという元衣料雑貨の問屋さんだったところです。今はご商売はやられていないようですが倉庫として使われているようです。西都城駅が大隅半島の入り口と先ほども紹介しましたが、駅周辺には今でも衣料品の問屋さんが数件残っています。
本題は、壁に取り付けている看板ですが、店名とお店のシンボルマークらしきものが青と赤で立体的に描かれています。しかし、他所で見られるような板金&塗装やカラーのアクリル板とは質感が違っています。もう少し近づいてみてみましょう。

屋号

 赤いマークを拡大してみると、ちいさな赤い長四角のピースの集合体でできています。ちいさな赤い長四角のピースは1㎝×2㎝程度のタイルのようです。その周りも白い目地できれいに仕上げています。この部分のタイルだけでもどれくらい使ったのでしょうか。
松の字の周りの〇の部分もよく出来ていますし。角の部分や字が交わる部分もタイルを短く切ったり、角度を合わせて切ったり素晴らしい作品です。特に丸の部分は内周と外周では差があるので大変だったろうと思います

屋号拡大

 文字や丸の部分お端を見てください角度がついているのです。そこにも丁寧にタイルが張られています。看板屋さんが作ったとは思われません、たぶん左官職人が篭手絵(こてえ)の要領で下地を作って色を付けるためにタイルを張ったのではないのかと考えます。素晴らしき職人魂に感服です。ぜひいつまでも残していただきたいものです。

楠原商店西側

 この写真では、既に電話番号と思われる部分の一部がすでに無くなっているようですが、まだまだなかなかの逸品です。都城西駅の駅前広場に駅舎を背にして立つと左手に見えますので、お時間があったら是非一度、見ていただけたら幸いです。



コメント:

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

http://rojyokansatsu-kokura.jp/tb.php/177-f8e8540a

 | ホーム | 

Calendar

« | 2018-05 | »
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

Monthly

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

小倉支部長

小倉支部長

ようこそ
『路上観察学会 小倉支部』へ

暮らしの役にも立たない
だけど心が躍り、ほくそ笑む
無駄なモノなど何もない
究極のエコ
それが
『路上観察』

物件投稿募集中!!!
こくらタウンナビ