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路上観察学会小倉支部 a File of the ROJOH KANSATSU

「小倉拡張現実計画」開催のご報告

前回のブログで皆さまにご紹介しました「小倉拡張現実計画」が1月25日の午後に開催され、定員いっぱいの参加者で楽しい時間をすごすことができました。遅くなりましたがそのご報告をさせていただきます。

現実計画@チラシ

今回のワークショップ「小倉拡張現実計画」は、人々が持つ場所の記憶をアーカイブしてそして共有させるというのがテーマです。

なんだか難しいようなこのようなテーマでワークショップをやったという話は聞いたことがないし、多分今回が初めての取り組みだと思います。「路上観察学会小倉支部、やるなあ!」などと意気込んでいたのですが、支部長もファシリテーター役の梶原先生もかなりユルいタイプなので、内容が決まってからも赤鞄を色々とハラハラさせておりました。そして赤鞄の心配通り、前日の夜、支部長は夜の歓楽街の路上観察に熱中するあまり終電を逃すという失態をを引きずって会場入り、かたや久しぶりの小倉のまちの記憶がなかなか戻ってこない梶原先生も遅刻をしてしまい、そのうえ小倉最強の雨男が参加するので杞憂していた通りに午後から雨は降りだすわで、赤鞄は爆発寸前。

しかし定員25名満員御礼・続々と参加者が集まり少し怒りも収まったみたいです(ホッ)

梶原先生


梶原先生のレクチャーが始まりました。
博物館の学芸員の視点から、現在の博物館のはたらきとその展示についてのレクチャーをしていただきました。次に民俗学者として人間生活をどう分類していくかということをお聞きしました。
参加者は初めて聞くような話に興味津津です。


講義風景

続いて今回のキーワード「AR」のレクチャーです。ARとは英語の「Augmented Reality」の略で、日本語訳をすると「拡張現実」と言われるものです。人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術のことです。たとえて言うなら、アプリケーションを使ってスマホやタブレット端末を現実の通りや建物にかざすとその場の説明や過去の様子が現実に重ねて見える技術です。


梶原先生は学芸員の体験から「博物館の収蔵ケースにはモノしか置けない」「人々の思いや記憶は展示できない」というジレンマを持っていました。そこで、博物館と言うハコモノから飛び出して、まちそのものを博物館化してそこにあるすべての物にARを活用して説明文や記憶を貼り付けたら新しいタイプの博物館を作ることができるのじゃないかとお考えになって、ARの研究はじめたとのお話を伺いました。一つひとつのお話によって紐解かれていくように、先生のお話は分かりやすく参加者の心に伝わっていきます。


パワポ梶原先生

次に参加型ワークショップです。壁に貼られた大きな地図「小倉の中心市街地」のなかにある参加者それぞれの「場所の記憶」を思い出し、記憶内容を紙に書いて場所を地図上にマーキングします。
すると出るわ出るわ、ずっと小倉に住んでいる人、まだ2~3年しか住んでない人、20代~60代それぞれから色々な記憶が次々に飛び出してきました。会場内は一気に熱気に包まれました。


思いで次々

次に、マーキングされた記憶の内容の分類を行いました。商店街地区・小倉駅前地区・室町地区・城内勝山公園地区・平和通り東側などの地区の分類です。ほかには喜・怒・哀・楽等の感情での分類や、生業、衣・食・住、社会・組織・家族、交通・交易、自然、年中行事、人生儀礼、民間信仰、口承・文芸、遊び・学校等の民俗学的な分類など、博物館的な分類を行ったことで色々な特徴が見えてきました。



地区別に記憶を語る

同じ建物でも用途が変わってしまったら思い出も変わります。以前、婦人下着売り場だった場所での女子高校生の放課後の記憶と、学生や市民の交流施設に変わった場所でのイベント準備の記憶。このように全く違った記憶がその場所に現れます。

ある日久しぶりに通りかかると、今までそこにあったビルが突然無くなっている。なんとなく寂しいような心残りなような・・。これまでは、物件が無くなるとそれで終りだったのですが、この「場の記憶」を掘り起こし共有することであたかもその場面にもどったような優しく懐かしい気持ちを味わうことができたのです。

建物が無くなってしまっても、まちは、このように人々の思いが積み重なってできているのかもしれない。記憶の共有作業の中で参加者の笑顔や熱気に包まれながら、改めて「これは継続したいイベントだ」感じる支部長なのでした。

二次会


その後、この熱気のまま旦過市場の大學堂での2次会に突入。この企画について、参加者の反応は上々で「面白かった、ぜひ継続してほしい」の意見が多数でした。今回ファシリテーターとして我々を導いてくれた梶原先生も、思わぬ成果に大変驚かれていました。支部長と赤鞄も梶原先生と出会え、皆さんと出会えたこと、とてもうれしく思っています。

次回の作戦を練る


梶原先生と早くも次回の開催について謀議を凝らしましたが、出来れば花見がてらやる方向で何とか第2回目を開催したいと思っています。

大學堂での話は尽きず、このまま朝までやっちゃいそうな雰囲気でしたが、大學堂の2階では修論提出1週間前の学生が論文執筆中ですので、約2時間半で閉会を宣言いたしました。

記念撮影

最後はみんなで記念撮影。

みんな楽しそうで開催者としてもとても満足な一日でした。



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