路上観察学会小倉支部 a File of the ROJOH KANSATSU

大門の境界

小倉北区大門で採集した物件です。さっそく写真で観察してみましょう。


境界部件

歩道の真ん中の、縁石で区分されたそのまた中になんだか小さなフェンスが立っています。縁石で区分された場所も、手前は歩道と同じようにアスファルト舗装がされています。一方フェンスのある方は、土の上に雑草よけのシートがはっれています。
もっとフェンスの近くに寄ってみましょう。


不思議な仕切り

高さは50cm程度でしょうか。夜、酔っぱらって歩いていたら思わずけ躓きそうな物件ですが。


さて、ここからはこの物件ができた原因について考えてみましょう。
1、自転車に乗っている人がサドルに腰かけたまま、休むための台として作った。
2、ベンチの代用として作った。
3、犬・牛・馬等をつなぐ場所として作った。
4、植物をからませて生垣のようにしたかったが、植物が枯れたため、これだけが残った。

たぶん正解は4、のようです。実はすぐ近くに同じような広さで何カ所か、ドーム型に棚を作りポトスのような植物を這わせた、グリーンベルトを見ることができます。ではなぜここだけまっすぐのフェンスにしたのでしょうか。それと縁石で区画しながら歩道と同じにアスファルト舗装したのはどうしてなのでしょうか。
いろいろと疑問の残る物件です。


実はこの場所から数十m離れたところに、このまちの町名の由来となった江戸時代の「大門(だいもん)」の遺構が保存されています。
この場所は、小倉の町に入る時に必ず通らなければならない大門があったまちで、長崎街道を上ってきた旅人や、かのシーボルト・将軍に献上するために連れてこられた象・朝鮮通信士もここで、襟を正してて、門をくぐって城下に入っていたのでした。そんな大切な「大門」があったことから、この地が「大門」と呼ばれるようになったそうです。


路上観察学では、ガードレール、柵、塀など、境界を表示する物件で、意味が即座に理解しがたいものを「境界物件」と呼んでいます。

城下と郊外を隔てた大門が存在した、境界の地「大門」に現代版の「境界物件」実に意義深い物件だと、心から思った支部長でありました。



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