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路上観察学会小倉支部 a File of the ROJOH KANSATSU

座られることを拒まれた椅子

JR小倉駅3・4番線ホーム西側(西小倉駅側)で採集した物件。

大阪万国博覧会の象徴『太陽の塔』などで、世界的に著名な芸術家、故岡本太郎氏の立体作品に『座る事を拒む椅子』というシリーズがある。
一応、椅子と言えないこともない形はしているのだが、腰掛ける部分に顔があり、しかもそれがゴツゴツしていたり出っ張りがあったりするために「体を休める」「姿勢を安定させる」という、椅子に対するわれわれの期待は完全に無視されている。
また、椅子に顔があるため、その上にお尻をのせているという違和感も座りづらさを助長している。1963年前後に作成された氏の有名なシリーズ作品である。

今回はまさに『座られる事を拒まれた椅子』と呼ぶべき物件である。
まず、写真を観察してみよう。

5番線ホームから

この写真は、発見した際に5番ホーム側から撮影したものです。
フェンスに囲まれて誰も座ることができず「ポツン」と放置された椅子。ご丁寧にも背もたれ上部の広告部分も完全に塗りつぶされています。さっそく3・4番線ホームまで確認に走ってみました。
そこで撮影した写真が次の写真。観察してみていただきたい。

3・4番ホーム

この奥をかくすように、威圧的な感じで自動販売機が設置されています。これを無視してさらに進むと、やはりフェンスでこれ以上の進入はできないようになっています。そして遠慮がちに「工事中につき立入禁止」の紙が張っています。少々レトロな感じの時計も含め、ここだけは他のホームの喧騒から取り残されたような、不思議な空間が生まれています。

工事が終わったら、このフェンスは撤去され、またこの椅子たちが我られに座られる日が来るのでしょうか。しかし不思議だったのは、ホームを横断する側だけフェンスを設置すればよいと思うのですが、4番線ホームの黄色の線のところにフェンスを設置しているのはどういう意味があるのでしょうか。1・2番線ホームも西側がフェンスで仕切られていましたが、椅子はありませんでした。


この3・4番線ホームのこの不思議な空間

JR小倉駅お立ち寄りの際は、ぜひ観察してみてください。


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