路上観察学会小倉支部 a File of the ROJOH KANSATSU

「小倉拡張現実計画」開催のお知らせ

新年明けましておめでとうございます。(ちょっと遅くなりましたが)
昨年末、ブログでご紹介できなかったイベントがやっとリリース出来ることになりました。

「We Love小倉協議会」という小倉のまちづくり団体が主催で「路上観察学会 小倉支部」が協力する『小倉拡張現実計画(コクラカクチョウゲンジツケイカク)』と言うイベントです。ファシリテーターとして梶原 宏之先生をお迎えし、ワークショップ+まちあるき形式で進めて行きます。


今回は、一人一人が持つ「その場所の記憶」をどう共有化しアーカイブしていくかがメインテーマです。
こう書くとなんだか難しい感じですが、その場所に行くと急に今まで心のヒダの中に隠れていた記憶が思い出されるといった経験は皆さんありませんか?

私も昨年4月の初めに広島現代美術館を「路上と観察をめぐる表現史・考現学の現在展」の観賞で訪れた際、観賞後に近くの比治山公園をブラブラと散策し何の気なしにある喫茶店の前に目を向けた瞬間、自分の学生時代の忘れかけていた記憶が猛烈な勢いでよみがえってきて思わず立ちすくんでしまったのです。当時ここを訪れた時の自分、雑踏、そして一緒にいた、彼女・・・・。


みなさんもいろんな場所でいろんな記憶をお持ちだと思います。苦しかったこと・悲しかったこと・楽しかったこと・悔しかったことetc 。小倉のまちも、まちそのものが多くの人々の記憶で成り立っているのかもしれません。そのようなことをワークショップやまち歩きを通じて参加者全員で考えて共有してみませんか?
歴史的な重要性はないけれど、人々の記憶、自分の記憶、懐かしさに心震えてみませんか?


現実計画@チラシ


今回のワークショップは定員25名です。お申し込みが必要ですので1月23日までに以下の事項を明記のうえ、末尾のアドレスまでお申し込みください。お待ちしております。



申し込み必要事項
  1.氏名(ふりがな)
  2.ご住所
  3.ご連絡先 (TEL・E-mail)
  4.ご職業

送付先 E-mail : oendan@kitakyushucci.or.jp


続編が遅くなって申し訳ありません。

ずいぶんと続編が遅くなって申し訳ありません。第2階報告会の続きです。旧小倉市の市章のあるマンホールを観に、小倉のまちへ藤原惠洋先生とともに飛び出したところです。

突然マンホールを測る先生

マンホールを目の前に、おもむろに藤原先生はポケットからメジャーを取り出して計測し始めました。マンホールは直径90cm以上ないとマンホールとは言わないそうです。この物件は90cm以上ありましたのでマンホールの認定をしていただきました。
「先ずはメジャーで計測をしてみる」この件をとりましても、私たちが今までやってきたことの中途半端さを思い知らされました。

手形を見つけた先生


もう一つの旧市章入りマンホールを見に行った時のことです。惠洋先生はそちらより子どもの手形が付いたコンクリートの方が気になるようです。ここも支部長がよく通るところなのですが見落としてました。。

石工についてレクチャ

路地のずっと奥にある大黒神社の塀については石工と瀬戸内海海運についてレクチャーしていただきました。溢れる知識と言葉と動きに、とにかく支部長は絶句です!!

竹川先生もびっくり

大黒神社の中に入ってみると神社の縁起が書いています。ここは北九州市立大学の竹川先生の専門で、紫川のことを織り交ぜながらレクチャーしていただきました。ここから砂津方面に向かって行きます。

ハートの部分が可愛いね

惠洋先生が足を止めました。堺町の路上にある歩行者専用道路のマークです。このピクトはなぜか人間離れしていると話題になっていますが、惠洋先生が言われるにはこのマークはその中でも一級品なのだそうです。何故かというとちょうど心臓の部分にハートのマークがあるからだそうです。これはかなり路上観察的な見方ですね。

戦前の橋

砂津川に架かるこの橋は、昭和12年に完成した寿橋です。この写真ではよくわかりませんが、アーチ部分にロンバルド帯と呼ばれる装飾や、ギリシャの水の神を現す紋章がありとても良いデザインがあるとのレクチャに、一同深くうなずいてしまいました。

写真を撮る先生

これは、このブログでも紹介しました砂津川に架かる旧小倉市章がデザインされた水管橋です。惠洋先生もとてもいい物件だとおっしゃって頂き、支部長もちょっと胸を張りたいなと一瞬調子にのってしまいました。

小倉市章のます蓋

続いて、やはり旧小倉市市章を下水の文字で囲った、下水道の桝蓋を見ていただきました。先生より「いつ無くなるか分からないので、出来るだけ早急にマン拓をとっておいた方がよい」との指示がありました。後日、専門店に取り方を教えてもらいに行きましたところ、今のように気温が高い時期は難しいのでもう少し涼しくなってからの方がよいとの話でした。秋になったら採集する予定です。

反省会で熱く語る先生

最後に、大學堂で今日の反省会になりました。先生からいろんな話を伺いとても有意義な時間をいただき参加者一同感銘を受けました。

ただ物件を見つけて、写真にとって面白いとブログにアップする、それは「物件を消費している」だけであり、その奥にある何か・・・歴史かもしれないしデザインの様式部かもしれないないかを見つけなないといけないと言われ思わずハッとさせられました。

クエ

竹川先生より差し入れの、マレーシアのクエというお菓子を頂きました。とても不思議な色で味はねっとりとしたカステラと言う感じでした。

クエ


最後になりましたが、藤原惠洋教授は九州大学からわざわざ我々のために小倉まで来ていただき、本当にありがたい貴重な一日でした。感謝申し上げます。
北九州市立大学の竹川大介教授もインドネシア・マレーシアから帰国した次の日にもかかわらず最初から最後までと付き合いいただき本当にありがとうございました。
参加いただいた方にも感謝し、また来年も別の企画で報告会ができるように、赤鞄とまた1年頑張ってみたいと思いますのでよろしくお願いいたします。


惠洋先生のブログにもこの日のことをアップしていただきましたことを、皆様にご報告しています。
http://keiyo-labo.dreamlog.jp/archives/1865732.html




路上観察学会 小倉支部 第2回報告会(その2) 

第2回報告会の続きでございます(なかなか筆が進まず、誠に申し訳ございません)


前回は午前中の路上観察の様子と大學丼についてご紹介しました。美味しい昼食の後は、北九州市立大学の竹川教授より大學堂についてや2階の屋根裏博物館についてレクチャーを受けました。

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竹川先生は前日にマレーシアのサラワク州クチンから帰国されたばかりで、お疲れのところ大変申し訳なかったのですが、快くこの会に参加していただきました。
今年は大學堂ができて5周年に当たり色々なイベントも計画されています。皆さんもぜひ足を運んでいただけたらと思います。

本会に際して特別に、屋根裏博物館の隣に新しくできた古墳の間を公開していただきました。

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この部屋に描かれている絵は、九州にある装飾古墳モチーフとしているとのこと。

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写真の左端に移り込んでいる布団でも判るように、ここで寝泊りもできるようになりました。ついに旦過市場に宿泊施設誕生?!実にいいですね。終電を逃す特技をもっている支部長はちょっと心が躍りました。

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その後、車座になって午前中の路上観察の結果をそれぞれ発表し、いよいよ皆さんお待ちかねの、藤原惠洋先生を交えての路上観察に出かけることになりました。最初に訪れたのは「うおまちのにわ三木屋」さんと言う、小倉都心部魚町のビルの真ん中にポツンと残る昭和初期の和風住宅を訪ねました。

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ここでは建築様式や材料について詳しくレクチャーしていただきました。そこから、旧小倉市の市章が残るマンホールに向かおうとしたのですが、藤原先生が立ち止り、一軒の家を家を熱心に観察し始めました。

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1階はブティック、いつもいつも目にする建物です。なんと、この一軒の家がチェコにしか存在しないと言われている、キュビズム建築に影響を受けたデザインをしていると仰るのです。キュビズムとは、ピカソやブラックが主導した20世紀初頭の美術運動で、そのキュビズムが建築まで及んだ国がチェコであり、ヨゼフ・ホルル、ヨゼフ・ゴチャール、パヴェル・ヤナーク等の建築家を輩出しました。幾何学的なデザインが印象的な建築です。

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藤原先生もチェコのプラハを訪ね、キュビズム建築について研究され、また国内においてもキュビスムの影響を残した建築を探して阿蘇にある京都大学の火山研究所センターの建物がまさにそれに当たるものとご教授頂きました。

まさか、ほぼ毎日目にしている建物が、そんな貴重な建築物だとは・・・・。
支部長としては不勉強で穴があったら入りたい気分でありました。

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つづく。。


路上観察学会 小倉支部 第2回活動報告会

ブログでも告知していましたように、路上観察学会 第2回活動報告会が、旦過市場内の大學堂で行われました。
報告会に先立ち、小倉支部と九州大学の藤原研究室との合同観察会が実施されました。

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先ずは午前の部として10時にJR小倉駅JAM広場に集合して、小倉浅野地区から観察が始まりました、路上観察学会小倉支部からは、支部長と会員番号NO.3 @lokipaoさん、九大関係では、福居君・佐藤君と梅田さんの3名が参加、ゲストとして、北九州門司麦酒煉瓦館の市原館長に参加いただきました。先ずは新幹線口から出て浅野へ突入しました。

先遣隊

昔の引き込み線跡をたどりながら、ぶらぶらと観察を始めました。なぜか、新幹線用の広軌枕木が2本置いています。

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線路跡を道路にしたためカーブも独特な形状です。時々「工」マークの敷地杭もあります。

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これは、鹿児島本線の砂津川の鉄橋ですが、かなり古いもののようで昭和28年製と確認できました。佐藤君がかなり気に入ったようで、パチリ!!

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これから砂津方面を、観察して回ります。西鉄バスの営業所裏通りに、高滓煉瓦倉が、ここで市原館長の解説を頂きましょう。

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高滓煉瓦は品質によって、上・中・下の3種類に分類される。上のものは肌合いが少し赤っぽく、使用用途とすれば軍需施設に多く使われ、民間のものは少ない、この近くでは若松の「上野海運ビル」の煉瓦が上級の物を使用している、中級はこれより白っぽい、下級は黒っぽい色合いをして塀や基礎などに使われたが、昭和56年にすべての製造が中止された。
この建物は、見ての通り赤っぽい高滓煉瓦で出来ており極めて珍しい建物であるらしい。

こんな解説を聞きながらぶらぶらと、まちを歩いて観察を続けると。

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福居君がこんなトイレを発見、右から左へだんだん入り口のドアの大きさが、大きくなってくる「ドアの進化論?!」・・・・。


続いて佐藤君が、ガードレールの穴の位置間違えて彫ったのかな??

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そして、今は亡きたばこ屋

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庇にうっすらと残る「酒井たばこ店」の文字と完全にふさがれてしまった店舗とショーケース、ここにどんな看板娘が座っていたのか想像膨らむ逸品。

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ムンクの叫び状態になった、「もの喰う木」上下左右すべていられてしまったが、孤塁を守る健気さに打たれる。

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民家の門扉だが、かなり古くあちこちに錆や腐食が見られるが、今でも新鮮なデザインである。

この配管、2階までは職人魂を見せたのですが、その上階はかなり投げやり、もうグダグダ状態です。このビルの前には、以前観察をした職人魂満点のガス配管があるのにこの対比は、いったい何なんだろう。

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なんだかんだと、観察を続けたがもう12時過ぎてる、急いで赤鞄の待つ旦過市場の大學堂に急ごう。まちをかなり回ってお腹がかなり減ってきました。

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今日のお昼は大學堂の大学丼にします、『大学丼』は、ご存知の方も多いと思いますが、『大学丼』は大學堂でどんぶり飯だけを買って、魚や総菜を旦過市場で買ってどんぶり目のうえに乗せてもらって食べるものです。
みんなは、大学丼に挑戦です。

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お好みの食材を手に入れて、報告会の間までしばらくきゅうけいです。「いただきます。」
奥の番台のようなところに座っていら方は、今回お世話になった、北九州市立大学の竹川教授です。

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とても、面白かった、特に学生たちの視線や意見が聞けて新しい刺激になった、それと市原館長の解説もとても勉強になりました。

活動報告会の話はこれから、まだまだ続きますが、本当に濃い1日でありす。



路上観察学会 小倉支部創立2周年にあたって

今から2年前の今日、2011年5月20日。
支部長と、助手の赤鞄と二人でひっそりと「路上観察学会 小倉支部」は結成された。


路上観察学会小倉支部


この日のからさかのぼること数ヶ月前、ほぼ同時期に2人の大学の先生からまち歩きの一つの方法として「今 和次郎(こん わじろう)」の『考現学』を勉強したらどうですかと勧められた。
私自身、今更この年になって大学の先生の論文を読むなんてめんどくさいなあと思いながら、ドメス出版の『今和次郎集 第一巻 考現学』を読み始めた。


面白い。とにかくなんにでも興味を示して調べることがこんなに面白いとは。
時代を感じさせず、とても新鮮なこの本を支部長は一気に読んでしまったのだ。


調べ物 (640x451)


そうしていると、『考現学』を勧めてくれたお一人である、九州大学教授の藤原惠洋先生(路上観察学会創立時の最年少のメンバー)から小倉で路上観察やってみないかと勧められた。この話を赤鞄にするとぜひやろうと賛同し、この日の発足になった。

路上観察学会は今から30年ほど前にブームになったことがあるが、赤鞄はその実態を知らないので、図書館等で文献を見つけては二人でゲラゲラ笑いながら勉強をし、まちに目玉は飛び出した。


すると、観察すべき物件があちらにもこちらにもあり、小倉のまちは路上観察物件の宝庫であることを発見したのだ。このことを支部長と赤鞄二人だけで完結するのはもったいないし、ぜひ小倉のまちの魅力をいろんな角度からいろんな方々に知っていただきたい、ということでブログを立ち上げることになった。


〒マーク


その1年後、小倉のまちで活動している「We Love小倉協議会」からのお誘いを受け、半年間「ブラコクラ」と言うまち歩きの講座をさせていただいたり、北九州市発行のフリーペーパー「雲のうえ」で活動報告をさせていただいたり、FBSの「ニュース5ちゃん」で特集で取り上げていただいたり、2人をとりまく環境はめまぐるしく変化した。沢山の方々にお会いすることができたことは大変勉強になったし、よい経験となった。



ということで・・・
大人の観察日記も2周年を迎えます。ただ、私たちの心は、2011年5月20日のままです。気を引き締めて次の一年、その先もチャレンジを続けていきたいと思っています。
これまでブログを見ていた方々、コメントを頂いた方々、物件を提供をしてくれた方々、厚くお礼を申し上げます。また、私たちを「路上観察」の道に導き、ご指導いただきました藤原惠洋先生には、これまでのご報告とお礼に伺う予定にしています。



蛇足ではありますが、赤鞄のトレードマークである赤い鞄が、これまでのハードな観察の結果ボロボロになりましたので、2周年を機に新調することになりましたのでご報告いたします。



小倉支部長


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